JR中央線 三鷹 (武蔵野市、吉祥寺) 所属税理士の日記

JR中央線、三鷹にある税理士事務所、宮内会計事務所に勤める所属税理士です。 税法や会計など、特に重要な話を抜粋したミラーブログです。

BTCに関する個人的、感覚的な認識 1

JR中央線三鷹駅、吉祥寺の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。

先月末に、改正資金決済法の施行を
受ける形でLCCのピーチがその決済に
ビットコイン(以下、BTC)を全面導入する
という話をこのブログに書いたことがあります。


その際に私は、仮想通貨、特にその資金流入量の
約9割近くをも占有しているBTCについて、
その特徴などを書くことは専門家では無いので
避けておきたい旨を書いたのですけれども、
それでも説明をしてほしいという声がありましたので、
私の知っている範囲で、簡単に書いてみることにします。


ただし、予防線を張るようで申し訳ありませんが、
あくまでも金融的なこと、投機関係のことを専門としない
門外漢が自分の知識内で書くことに過ぎませんので、
今回の記述内容には誤りが含まれる可能性があります。


ここを読んで興味を持ったという人は、
より詳しく丁寧に、かつ正確な解説をしている
専門家のサイト等を参照してください。


また、記載内容にある誤りを発見された場合は、
コメント等で教えていただけましたら助かります。


まず、BTCというものの持つ大きな特徴としては、
先にも書いたように、中央銀行などが発行している
通常の通貨ではない存在だというだけではなく、
その発行などを管理をしている特定の者が
もともと存在しない、ということがあります。


そもそも2008年にネット上に発表した論文で
BTCの基礎概念を提唱しその開発をした
サトシ・ナカモトという人物の正体も謎であり、
本名では無くて偽名であろうと言われていますし、
この人こそがナカモトだろうと言われた人物や、
近年では自分こそがナカモトであると名乗り出た人も
いるのですけれども、未だ確定的ではないようです。


BTC の誕生に一番寄与したのは誰かと言われれば
このナカモトなる人物だということになるでしょうが、
彼もあくまで提唱者であり初期開発者の1人なだけで
実際の管理に責任を負っているわけではありません。


そしてまた、BTC は現実のマテリアルとしての
貨幣や紙幣を持たないデータだけの存在なので、
実際に手に取って確認できるようなものである、
というような裏付けも持っていないことになります。


ナカモトの提唱した内容に従って開発され
運用が始められることとなったBTCは、
言ってみれば、その運用や利用に関わっている
多くの人々がネット上で共有している価値観、
とでも言うべきものだというのが私が現時点で
感覚的に思っていることになります。


その価値観を共有する人の絶対数が増えれば、
それだけ BTC に対する価値の裏付けが増え、
その所有や利用に対するリスクが軽減する。


BTC とはそういう存在だという私のこの認識が
即ち正解だということでは決して無くて、
あくまでも個人的、私的な印象論ですから、
ここは、色々と人によって異論があるでしょう。


ただし、BTC についてはそこに係る人の全員が
その価値を信じそれを共有しているからこそ
取引が成り立つということは、疑いはないと思えます。


その価値認識が、決済手段としてのBTCなのか
投資・投機対象としてのBTCなのかというのは、
まだまだ現在は後者の方がほとんどであって、
その意味では「仮想通貨」というよりは
株式やデリバティブ商品に投資をするのと
類似のものであるというようにも言えるでしょう。


ならば BTC は「共有された価値観」というよりは、
むしろ「価値のある情報」という資産なのだと
いう解釈も成り立ちますし、実際、そういう説を
支持されている方も多くいらっしゃるようです。


この、BTC とはそもそもどういうものなのか、
という論点は、その課税上の取扱いを
考える際にも重要になってくることになります。


ちょっと文章が長くなってしまったので、
その他の BTC の持つ特徴その他の話は
また日を改めて書かせていただくことにして、
今回は、ここで終わりとさせていただきます。