JR中央線 三鷹 (武蔵野市、吉祥寺) 所属税理士の日記

JR中央線、三鷹にある税理士事務所、宮内会計事務所に勤める所属税理士です。 税法や会計など、特に重要な話を抜粋したミラーブログです。

税制大綱が発表されました

国税庁ホームページ吉祥寺(武蔵野市三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。


新聞各紙やニュースでも
盛んに報じられているので、
既にご存知の方も多いでしょうが、
安倍政権になって初めての
税制大綱が発表されました。


これはあくまでも政府としての方針で、
これから法案を作成し国会審議を経なければ
実際に法律として成立するものではありませんが、
今後の法改正を占う材料として重要です。


大筋は報道されている通りですが、
現時点で私が大きく気になっているところを
列記すると以下のようになります。



・雇用促進税制の法人税減税額を現行の
 1人増当たり20万から2倍の40万に。


・給与を5%以上増加させた企業に
 増加額の10%の法人税減税を行う。


所得税最高税率を45%に引き上げ


所得税の住宅ローン減税について
 控除額の上限を10年間、最大400万に拡大


相続税最高税率を50%から55%に引き上げ


相続税基礎控除を現行の6割の額に引き下げ


・祖父母から孫への教育資金の贈与につき
 1,500万円まで非課税とする


・消費税等の軽減税率については
 10%への引き上げ時に導入を目指す


自動車取得税を2015年10月に廃止



民主党政権の頃から挙げられていたことも
現政権になってから言い出したことも含め、
景気回復とデフレ脱却が最大の課題と目標であることは
並んでいる項目を眺めていれば何となくわかります。


低所得層への富の再分配も考えられているのでしょうが、
結局のところ10〜30代くらいの層が
漠然と感じている日本経済の将来や自分の老後への
不安感が払拭されない限りは、
所得が増えたとしても貯蓄に回るだけで
消費は増えないのではないかという危惧もあります。


長期的な経済対策を考えれば少子化対策は必至ですが、
それについてどのような具体策を打ち出すのか、
そこにも注目しなければならないでしょう。