JR中央線 三鷹 (武蔵野市、吉祥寺) 所属税理士の日記

JR中央線、三鷹にある税理士事務所、宮内会計事務所に勤める所属税理士です。 税法や会計など、特に重要な話を抜粋したミラーブログです。

地デジ対応、お済みですか?

吉祥寺(武蔵野市三鷹市)の税理士事務所、
宮内会計事務所に勤める税理士の卵です。


地上波デジタル放送用の電波等である
東京スカイツリーも日々その高さを増しており、
アナログ放送の打ち切り、完全地デジ化の日も、
次第にせまってきています。


そうなると気になってくるのが、
自分の住まいや勤務先の事務所などが
地デジ化に対応しているかどうかということ。


これから年末商戦の時期になりますし、
年が明ければ春の新生活応援フェアなどもあるでしょうから、
そろそろ、地デジのことを真剣に考えるタイミングですよね。




総務省を始め、あちこちで広報もされていますから
既にご存知の方が多いとは思いますが、
アナログ方式のTVを地デジ対応のものに買い換える、
あるいは地デジチューナーを購入してTVの配線に組み込む、
というだけでは地デジを視聴することはできません。


基本的に、現行のVHF方式のアンテナを、
UHFアンテナに付け替える工事を行う必要があるのです。




個人所有の一軒家、あるいは自社所有の建物であれば、
家電店や工務店その他に連絡して
工事の日程を決めればそれで済む話ですけれど、
マンションやアパートといって集合住宅にお住まいの場合、
あるいはビルの一室を事務所として借りている場合は、
賃借人側が勝手に工事依頼をするわけには行かないのですから、
話はそんなに簡単には行きません。


管理の不動産会社を通すにしろ直接お願いするにしろ、
大家さんに依頼して、
建物の地デジ対応を行ってもらう
必要があります。


もちろん依頼するまでもなく、
大家さんの方から地デジ対応のお知らせが来て、
すでに工事も完了しているという方もいらっしゃることでしょう。
その場合には、地デジ対応TVやチューナーの購入だけで、
すぐにでも地デジ放送を視聴することが可能です。




また、アンテナの付け替えを行う以外にも、
フレッツ光のデジタルTV契約
あるいはケーブルテレビへの加入などで、
地デジ放送を視聴することも可能です。


ただしこの場合においても集合住宅では、
そもそも光通信あるいはケーブルテレビの回線が
お住まいの建物に来ているかどうか
が問題となります。
もしも来ていないのであれば、
こちらも大家さんに話をして
工事を行ってもらわなければなりません。


更に、これらの回線利用には月々の料金が発生しますから、
そのメリット、デメリットを
事前に良く検討する必要もあるでしょう。




いずれにせよ、来年の7月にはまったなしで
アナログ放送は終わってしまいます。




まだ地デジ対策を完了していないマンションのオーナーの方には、
共同住宅共聴設備の改修工事などに関する
助成金制度
というのもありますので、
助成を受ける条件を満たしているかどうかの確認など、
一度、問い合わせなどしてみてはいかがでしょうか。


詳しくは、総務省のテレビ受信者総合サービスサイト
デジサポ助成金のページなどをご覧下さい。




この助成金の申請期間は今年の12月28日まで
ただしエコカー補助金と同様に
予算の決まっている助成金ですから、
その期限前でも申請額が予算の限度に達してしまえば、
そこで給付が終了
となってしまいます。






参考までに、これ等の地デジ対応工事は
経理処理上「修繕費」とはならず、
金額が少ない場合は一括損金処理もできますが)
基本的に、新規取得の有形固定資産として
「設備造作」などの勘定科目を使って資産計上し、
毎年の減価償却を行っていかなければなりません。


この場合の助成金の取り扱いもエコカー補助金と同じで、
「雑収入」として収入に計上した上で、
圧縮記帳」を行うかどうかを選択することになります。


なお、「圧縮記帳」については、
エコカー補助金経理処理について書いた
この日のエントリをご覧ください。






ちなみに私はというと、
自転車ロードレースの中継放送を視聴するために
ケーブルテレビのデジタル契約を行っており、
昨年には既に地デジ化を済ませています。


そのように、他に見たい有料チャンネルがある等の
明確な目的がある場合には、
ケーブルテレビを利用して地デジ対応というのは、
かなり有力かつ魅力的な選択肢の1つだと思います。